7金シンドローム

アナログゲームとかデジタルゲームとかそういうの

百合紅エイド(2版ルール適用済み)

 頸骨曲がってます。@more_iyanです。ごきげんよう

 今回は自分自身の頭の整理も兼ねて、世界革命研究所さんより頒布されております、
百合紅』のインストラクションエイドを作成しました。
「ルールは読んだ、でもインストが不安」
 そういう際に、読んで役立てていただければ、と思います。では始め。
(*2017年11月28日 追記: 文中の内容を初版から2版に合わせ、文言の細かな部分を修正しました。)

どんなゲーム?

 3人から5人まで遊べます。プレイ時間はおよそ60分ほどです。
 各プレイヤーは空気存在となります。
 アクションを行う7人、もしくは9人の女の子への指図を繰り返し、秘密裏に決めた推し女の子組のカップル成立を目指しましょう!

何が楽しいの?

 ゲーム開始時に、推しの女の子組を自由に決められます。
5組はもとより、最大8組まで好きな組み合わせで決められます!
 自分が決めた、(勝利に関与する)女の子組は他のプレイヤーには内緒です。
 つまり、プレイヤーそれぞれの所作や指図が本命なのかフェイントなのかを、
しっかり考え、考えてもらって楽しみます。
 もちろん、何もしないフリをして漁夫の利にあやかる事もあるでしょう。

交渉や説得は苦手なんだけど……

 女の子にやってもらうアクションの決定は、交渉や説得では決まりません。
 内緒で決めた、推しの女の子組の内訳によって、あるリソースがプレイヤーに与えられます。
 この"あるリソース"を、百合紅では"コントロール点"と呼びます。
 ゲーム中、各プレイヤーはこの"コントロール点"をちょっとずつ、ときには一気に表明(公開)することで、
女の子にやってもらうアクションの決定権を得るのです。

おさらいしましょう

 各プレイヤーはゲーム開始時に、それぞれ推しの女の子組を決めます。
 決めた女の子組は勝利点に関与し、ゲーム終了まで公開しません。
 ゲーム中は、プレイヤーそれぞれの上限を守って"コントロール点"を表明しあい、
女の子アクションの決定権を得ようとします。
 フェイントや本線を見せつつ隠しつつ、カップルの成立や別れを見届けつつ、最大9ターンを経て、
推しの女の子組をベストカップルに導く。
 そんなゲームです。

アクションフェーズ おさらい

アプローチ

 (状況: 紫の女の子の番です。
 あなたは今、この女の子のコントロール権を得ています。
 あなたは"アプローチ"を選びました。)
 この時、気をつけることは、"紫"が"誰か"にアプローチする、ということです。
 手番の子から、他の子に、というわけです。
 不慣れな内は間違いやすいので気をつけましょう。
 (また、アプローチする当人や相手のカップリングによって不満度が上がることも忘れずに)

告白

 手番の女の子が既に誰かと付き合っている場合、告白は選べません。
 対して、手番の女の子がまだ誰とも付き合っていない場合は、
誰にでも告白できます

 (カップル成立時、不満度が増すこともあるので忘れずに)

駆け引き

 初版から大きく変更されたアクションです。細かく説明します。

 駆け引きのアクションを選んだ場合、まず、自分(手番の女の子)以外の女の子 2人を指定します
 ただし、指定した女の子 2人でカップルになっていない事が条件です。
 その後、指定された女の子 2人以外の女の子達で、"この 2人は付き合うべきかどうか"で
「賛成」もしくは「反対」の投票を行います。

 駆け引きを行った(起こした)女の子は「賛成」に投票します
 指定されている女の子 2人は、投票に参加しません。
 「賛成」もしくは「反対」の投票は、女の子それぞれのコントロール権を得ているプレイヤーが決定し、
投票します。
 誰もコントロール権を得ていない女の子は「反対」に投票します。


 「反対」票が過半数の場合は、その後に何も起きず、アクション終了です。
 「賛成」票が過半数の場合は、指定されていた女の子 2人に選択肢が用意されます。
 選択肢の内容は、"付き合う(カップルになる)か、付き合わないか"です。

 指定されていた女の子 2人ともカップルになると決めた場合、カップル成立です
 先述の"告白が成功したとき"と同じように、不満度が増えることがあります。
 指定されていた女の子 2人のうち、1人でも(もしくは両者とも)カップルにならないと決めた場合、
指定されていた女の子 2人の間に不満度が 1つ増えます

(初版のルールで遊ばれていた方向けの注釈: 2版での駆け引きは、
1ターンに何度でも同じ女の子 2人に行えます。)

/* 以下、初版(旧版)のみの内容につき、削除 */
 大仕掛けなので、細かく説明します。
 あるひと組のカップルに対する掛け引きは、1ターンに誰からでも1回だけです。
 (例: 紫と空がカップルです。
 赤のコントロールを得ているプレイヤーは掛け引きを選びました。)
 まず、(言い出しっぺの)赤の選択肢は、
 ・紫 に 不満度+1
 ・空 に 不満度+1
 のいずれかです。続いて、他の女の子達は
 ・紫 に 好感度+1
 ・空 に 好感度+1
 ・紫 に 不満度+1
 ・空 に 不満度+1
 ・何もしない
 のいずれかを選びます。
 掛け引きをされている側(この例だと 紫 と 空)は、何も選びません。
 (既にカップルである片側からも掛け引きは選べます。ここ一番で
 選んでみるのも良いでしょう。このとき、『言い出しっぺの不満度+1』も忘れずに)

何もしない

 コントロール権を得ていても選べるアクションです。
 終盤で役に立つこともあります。


カップルのフェーズ

Q. 好感度5・不満度4のカップルが別れるかどうかのダイスロールで"6"が出ました。
 どうなりますか?

A. まず別れるかどうかを判定しましょう。
 不満度は 4、ダイスの目はそれより大きい 6 なので、カップルは別れません。
 そして、ダイスの目が 6 なので、不満度は増えません。
 さらに、好感度が 1つ増えます。
 よって、結果としては、"カップルは別れず、好感度+1"となり、
続く誓いのキスのフェーズに臨みます。
/* 以下、初版(旧版)のみの内容につき、削除 */
 不満度は 4、ダイスの目はそれより大きい 6 なので、カップルは別れません。
 ですが、不満度とダイスの目の差は 2 なので、不満度は 1つ増えます。
 また、ダイスの目が 6 なので、好感度が 1つ増えます。
 よって、結果としては、"カップルは別れず、不満度+1・好感度+1"となり、
続く誓いのキスのフェーズに臨みます。

 だいたいこんな感じ。
 忘れがち、迷いがちな点を中心に書いてみました。
 ごきげんよう