ロココの仕立屋 ソロヴァリアントを遊んでみた
Mサイズだとつんつるてん、Lサイズだとダボンダボンの@more_iyanです。おはようございます。
この度、個人的ベスト萌えボードゲーム in 2013 に決定した"ロココの仕立屋"のソロヴァリアントがBoardGameGeekフォーラムにPostされていたので、訳して遊んでみました。ルールは以下に。
このソロヴァリアントをプレイする際には、10面ダイスと6面ダイスと4面ダイス(それぞれ1個ずつ)、もしくはダイスアプリが必要になります。
ゲームはダミープレイヤーを加える点を除き、通常の2人プレイと同様にプレイします。ダミープレイヤーには5枚の基本従業員カード(これらはダミープレイヤーのダイスロールやアクションのカウントに使用します)と、16個のプレイヤーマーカーを用意します。
ダミープレイヤーはお金も材料も必要なく、ダイスロールによってドレスを仕立てます。ダミープレイヤーに手札3枚を用意させます。
先攻はダミープレイヤーです。
ダミープレイヤーの手番時に雇用カードを1枚プレイさせ、その雇用カードの種類を問わず、6面ダイス1個を振ります。
ダイスの目によってアクションを決めます。
1 = 女王の恩恵の獲得
ダミープレイヤーがスタートプレイヤーになります。 もしくは/その後 、ゲーム終了時に名声点1点をプレイヤーからダミープレイヤーに渡します。(訳注※1)2 = 材料の獲得
10面ダイス1個を振ります(0が出たら振り直し)。
倉庫にある材料を番号付け、
例:
1 2 3
4 5 6
7 8 9
出た目の布を捨てます。3 = 衣装の作成
10面ダイス1個を振ります(0が出たら振り直し)。
工房のドレスを左から数えます(例: コスト8リーブルのドレスの目は1です)。出た目に対応するドレスがなければ、最も近くにある右隣のドレスを選びます。
ダミープレイヤーは常にドレスを貴族に貸し出します。4面ダイス1個を振り、5つある広間のどこにタイルを配置するかを決めます。
1が出たら、国王の広間です。
2が出たら、6面ダイス1個を追加で振ります。出た目が偶数であれば広間2、奇数であれば広間3です。
3が出たら、広間4です。
4が出たら、広間5です。
ダミープレイヤーは常に親方によってドレスを仕立て、可能であれば主賓スペースに衣装タイルを置けます。
ダミープレイヤーがタイルを置く優先順位は、
1. 追加報酬でリーブルを得るスペース
2. 追加報酬で材料を得るスペース
3. 追加報酬で糸駒を得るスペース
4. 追加報酬でレース駒を得るスペース
です。4 = 新たな従業員の雇用
4面ダイス1個を振ります。
雇用スペースにある従業員カードを上から数え、出た目に対応する番号の従業員を雇用します。対応するカードがなければ、最も近い下の職人を雇用します(ダミープレイヤーが従業員を雇用した場合、続けて手番を実行します)。5 = 従業員の派遣
ゲーム終了時に名声点1点をプレイヤーからダミープレイヤーに渡します。(訳注※1)6 = 設備への出資
4面ダイス1個を振ります。
1 = 花火
2 = 音楽家
3 = 彫像
4 = 噴水(追加で6面ダイス1個を振ります。偶数であれば上側の、奇数であれば下側の出資スペースです)
です。
ダミープレイヤーは常に、空いている最高額のスペースに出資します。
ゲーム終了時に、ダミープレイヤーが出資した設備1つにつき名声点1点をプレイヤーからダミープレイヤーに渡します。(訳注※2)
ゲーム終了時:
プレイヤーの名声点を計算し、ダミープレイヤーに名声点を渡します。
(訳注: まずプレイヤーの総名声点を計算します。次に、ゲーム中に発生した ※1 の数だけの名声点をダミープレイヤーに渡します。最後に、※2 の分だけの名声点をダミープレイヤーに渡します。)
製作者による公式のものでなく有志によるヴァリアントルールなのですが、なかなかしっかり遊べます。
ダミープレイヤーの動きは全てダイスで決定するため、時にはプレイヤーに甘すぎる流れにもなりがちですが。
おもむろに、貴族にドレスを仕立てたくなった時にうってつけだと思います。
"ヘイムスクリングラ"を収納してみた
積みゲーよくないよね、という意気込みでボードゲーム棚を見ると、未開封のサンダーストーン拡張たちと目が合ってしまい、視線を逸らす @more_iyan です。おはようございます。
今回はただただコンポーネントを収納しただけっていう、そういう記事です。
アグリコラやテラミスティカやアーカムホラーやロココの仕立屋なんかの(多めの)コンポーネント収納道具には、ダイソーで取り扱っている"15分割セクションケース"を愛用しています。
ですが、ヘイムスクリングラでも同じ収納ケースを使うと、スペースの余りが目立ってしまって。
これだとカッコ悪いし、ちょうどよさそうな収納ケースを探しに、とりあえずダイソーへ。
で、ものの見事にピッタリなケースがありました。"セクションケース No.2"
コモンカードや共通プレイスカードも一緒にできないのがちょっと残念ですが。
プリンセスワンダー、買いました。(ラブレター・トゥ・レディー・ラックの備忘録)
ゲームマーケット直前ながらもボードゲームを買うオッサンですこんにちは。
今回は、とりあえずな、備忘録的なエントリとして。
2日後に控えるゲームマーケット2013秋カタログの裏表紙でもおなじみの、『プリンセスワンダー』を買いました。
ものすごく端的に書くと、カードゲーム5種類のアソートパック。1箱で5度おいしいやつです。
5種類分も詰め込まれているだけあって、カード総数はルールサマリーを含めて155枚。
カードサイズはスタンダードなTCG(M;tGやハトクラやVorpalsのサイズ)。
スリーブが必要な際には、このサイズです。
これら5種類の内、個人的に一番プレイしてみたいのが、『ラブレター・トゥ・レディー・ラック(以下、LLLL)』。
プリンセスワンダーにも同梱されている『ラブレター』の続編にあたるストーリーでの、完全新作のゲームです。
ゲームルール等を詳らかにするのは控えますが、『LLLL』では『ラブレター』で慣れ親しんだカードのプレイは健在ながらも、やや控えめ。
その代わり、『ラブレター』には無い『競り』のシステムが導入されています。
カードを競って、手に入れたカードで勝利点や様々な効果を生み出す。といった流れです。
ルールブックを眺めている時は、「競りもやんなきゃだしカードもプレイしなきゃだし、複雑かもなぁ」と思いながら読み進めて。
その後、実際にカードを並べてプレイしてみると、ルールは案外なめらかに把握できました。
全8ラウンド中2ラウンド程プレイしてみるだけで、「あぁ、こういう流れなのね」、と。
ついでにインストの練習も兼ねて、1人で4人プレイごっこもやってみました。
ゲーム開始から終了まで、30分強。
インストは模擬プレイが覚えやすいと思うので、それらの時間も含めると、45分前後もあれば十分な気がします。
で、ごっこプレイながら、「この要素、アツいな」って感じた一番のポイントが
"裏向きのカード(概ね、誰にもどんなカードか競り落とすまでわからない)も競りにかける"、というところ。
競りそのものに関しては、いろんなゲームでも用いられているオーソドックスな方法なのですが、この一点にいろいろな面白さが含まれていると思います。
序盤では、運良く一気に勝利に近づけるかもしれない。
中後半では、すでに公開されているカードから推理して、目星を付ける。
あるプレイヤーは既に競り落としてあるカードの効果で、どんなカードか知っている。そこで、試しに、そのプレイヤーがどのくらいの値をつけるのかを確かめてみる。
一方、試されたプレイヤーは、ブラフとして一気に値上げしたり、しなかったり。
こういった、ボードゲームならではのアレコレが、伏せられたカードのオークションだけでも体験できそうなので、近々、実際にプレイしてみたいと思っているところです。
#おそらく、来週末までにはプレイできそうなので、その後に具体的な感想などを書こうと思います。
#2014年2月7日 追記
で、上記の通り、何セットかプレイしてみました。去年の話ですが。
何ヶ月も続きを書いていないのは、『3人戦で何度かプレイしてみたけど、どうやら何かがカチッとこない』という印象が変わらないまま、だからなんですよね。
4人戦を経験すれば何かが変わるかなー、とも考えてるまま、プレイする機会を逃しまくってる状態なんで、書こうにも書けず、な気分だったりします。
ハトクラプレイヤーにカードゲーム『ジャイプル』をオススメする5つの理由
十二季節の魔法使い(Seasons)で未だ勝利したことのない@more_iyanです。おはようございます。
今回は、2人専用カードゲーム『ジャイプル』を紹介したいと思います。
『ジャイプル』はプレイヤーが商人となり、州都ジャイプルで商品を取り引き、より裕福な商人の証「優秀の証」を先に2枚集めたプレイヤーが勝利となるゲームです。
具体的には、
・手札と、山札から送られる市場とをやりくりして
・相手プレイヤーより早く、大きく取り引きを行い
・ラウンド終了時に相手より多くのお金を稼いでいれば「優秀の証」をゲット
で、「優秀の証」を2枚先取(2ラウンド先取)で勝利となります。
より具体的なレビューや詳細は Jaipur - ジャイプル や Jaipur-ジャイプル(ボードゲーム:レビュー) で紹介されています。俺自身が購入を決めたレビューです。
また、日本語ルールも公開されています。(ボードゲームの素敵な世界)
さて、この『ジャイプル』。 比較的シンプルなルールなのですが、これがもう、もんのすごく面白い。
でもって楽しい。楽しく悩み倒せます。
手番でできること自体はたったの3つ(商品を得る・交換する・売却する)なのですが、頭ではあれやこれやを考えたり計算したり悩んだりと、充実した一手を打つゲームです。
そして本題。
タイトルにも書いてある通り、このゲーム、ハトクラ(ハートオブクラウン)プレイヤーに強くオススメするゲームです。理由は5つ。5つも。
1.勝利点カウンティングの向上
ハトクラでは、自分のデッキに継承点が何点含まれているかも重要なのですが、同じくらいに他のプレイヤーが何点なのかも重要なポイントです。
セットされていない(見えていない)継承点のカウンティングはおろそかになりがちなのですが、『ジャイプル』をプレイすることで、より自然に、より正確にカウンティングが行えるようになります。
2.マーケット管理の向上
『ジャイプル』ではしばしば、「スパイス取ったらダイアモンドが市場に」なんて事があります。ハトクラでも同様に、「クノイチ買ったら錬金術師が出てきて買われた」という経験があると思います。
そういったマーケットの管理も、『ジャイプル』によって洗練されます。
3.速攻、中速、追い込みの戦略をより適切に
ハトクラでも『ジャイプル』でも、状況によって適切な戦略は異なります。ハトクラだけでなく、他のゲームによって学べる戦略も多々あります。
4.15分前後の休憩感覚でもどうぞ
慣れたプレイヤー同士だと、15分前後で決着できるゲームです。休憩感覚でプレイする際にも向いています。
5.2欠け時に最適(2人専用ですが)
ハトクラ自体も2人でプレイできるのですが、「やっぱりハトクラは4人でないと」という意見の方は多いと思います。そこで、2人不足の際、『ジャイプル』を取り出すのもいいでしょう。
このように、ハートオブクラウン一辺倒な方にこそ、オススメしたいゲームです。
ところでこの『ジャイプル』、2009年発売だからか、そこらのボードゲームショップでパパッと買えなかったりします。
そこで役に立つのがオンラインボードゲームサイト。
現在、yucata.de、BoardGameArenaの2サイトでプレイできます。
個人的なオススメはBoardGameArenaです。リアルタイム進行なので、カウンティングや戦略を忘れることなくスムーズにプレイできます。
一方、yucataではターン制進行。ですが、プレイ中にメモをとれる機能もついているので、じっくりプレイして、しっかり戦略を洗練する人には向いていると思います。
アラカルト・カードゲーム賞2010を受賞したのも納得の面白さなので、是非、BoardGameArenaでボクと握手!
ハトクラのインストを整理する
おはようございます@more_iyanです。
フェアリーガーデンも発売されたところで、最近全くやってなかったインストを復習しようと思ってのエントリ。
先人に学ぼうと、ドミニオンのインストについての記事を参考に、フェアリーガーデンのルールブックに添った感じで書いてみます。
覚え書きっぽい構成なのでご容赦ください。
インスト全体の流れ
- ストーリー(設定)に軽く触れる
- ゲームの目的や勝利条件
- 各種カードの見方、読み方
- セットアップ(スタート時点の説明)
- (1-2ターンを使って)手番のフェイズとプレイング
- 姫の擁立、直轄地、キープ、リコール
- 再度、勝利条件の説明と継承権のセット
- (判定決着)継承権切れを補足
1.ストーリー(設定)に軽く触れる
- ボクたちパトロン
- オキニの姫を擁立して
- 支持を集めて戴冠式を迎えよう
2.ゲームの目的や勝利条件
- 勝利条件: プリンセスを擁立して、継承点合計20点以上をセット
- どうすりゃいいの? : まずは6金目指してデッキを強化
- どの姫が強いの? : お好みで。カード裏面にプロフィールも載ってるよ
- 擁立した後は? : まだまだデッキを強化するか、継承権を買おう
3.各種カードの見方、読み方
- 左に名前
- 左上にコスト
- 右端や下端にリンクシンボル
- 下部に効果や各種シンボル
- 左下にタイプ
4.セットアップ(スタート時点の説明)
- 姫を置いて
- 呪いも置いて
- 初期デッキを置いて(デッキ・山札・手札・捨て札の説明も)
- ベーシックマーケットを用意して
- サプライを作る
5.(1-2ターンを使って)手番のフェイズとプレイング
- メインフェイズ: リンクシンボルをつなげ、領地や行動カードをプレイ
- セカンドフェイズ: 購入・擁立・セットの3択
- クリンナップフェイズ: 全部捨て札にドバー
- 手札補充フェイズ: 山札から5枚引こう
- マーケット補充フェイズ: マーケットが穴あきだったら埋まるまで補充
6.姫の擁立、直轄地、キープ、リコール
- 姫を擁立すると(一部の)領地が直轄地になるよ
- 直轄地には条件付きで行動カードが置けるよ。その用語がキープ
- キープしたカードは自分のメインフェイズで手札に。これがリコール
7.再度、勝利条件の説明と継承権のセット
- 直轄地を見直して、必要な継承点の再計算
- 公爵が買えそうなデッキ作りを目指してみよう
- 継承点を充分に買えてたり、メインフェイズでどうしようもない時にセット
8.(判定決着)継承権切れの補足
- 宮廷侍女、議員、公爵全て買われた時に判定で決着するよ
と、この流れで、比較的スムーズにインストできそう。
インスト時の注意点
こまめに疑問点が残っていないかをチェック
インストする側もされる側も、「あとで聞けばいいか」と質問を後回しにすると、大抵忘れてます。インスト時の合間をうまく使って、質問の有無を伺いましょう。
3ターン目以降も、プレイの相談に乗る
デッキビルドゲームの経験が無いと、初プレイでは大筋すら掴めないプレイヤーさんがほとんどだと思います。困ってそうだったら、みっちり相談に乗るくらいがいいかな、と。「4金出てるけど、後々(リシャッフル後)のコインの出を考えて都市とかどうでしょう?」とか。
シャイな感じの方でも、「この後結局、手札は全部捨て札に行って見えるんで、今の手札見せてもらえますか?」といったアプローチもアリだと思います。
指針が決まってないようだったら
点姫(ルルナサイカ・ラオリリ)の提案が個人的なオススメ。トップに継承点が近い(近くしやすい)事は、ゲームの充実度に触れる事なので。
ドミニオン経験者の方には
領地(財宝カード)もメインフェイズ(アクションフェイズ)でプレイするのを忘れないようにしてもらいましょう。あと、捨て札見放題な点も。
TCG経験者の方には
ひたすらドローカードを買いあさってても、優しく受け止めましょう。「ずっと俺のターン」はその強弱を問わず、TCG経験者の多くが夢見るプレイです(僕もそうでした)。
ゲーム後のアドバイスは1つか2つ
あれやこれやとアドバイスをしすぎると、聞いてる側は頭がフットーしがちです。効果覿面そうな1つか2つ程度に留めるのがベター。
最後に
インストしているこちらもプレイは気を抜かず、格好いいプレイを目指したいです。そううまくいかないんだけど。